研究 発泡

発泡について

杉本研では、今までに無い電気特性、光学特性をもたせるためにマイクロオーダー、ナノオーダーの気泡を持つ発泡体を超臨界二酸化炭素などを使い、作製することを目的としています。

発泡成形とは?

発泡成形とはプラスチックに気泡を入れる成形方法です。身近な発泡製品としては発泡製品は発泡スチロールなどがあり、発泡製品というくくりではビールやコーラのような炭酸製品も当てはまります。

発泡成形
図:発泡プロセス
発泡の様子
発泡したプラスチックを高倍率顕微鏡で撮影

発泡プラスチックの特徴

  1. 1. 断熱性(多くの空気が中に入っていますので、高い断熱効果があります)
  2. 2. 緩衝性(空気が入ることでクッション性を持つようになり、家電製品などの緩衝材として使われています。)
  3. 3. 軽量(98%が空気だから非常に軽量。製品をラクラク運ぶことが出来ます。)
  4. 4. 省資源(空気が入るので、製品を作るときプラスチックの量が少なくてすみます。)

超臨界CO2とは?

図の超臨界状態となった二酸化炭素の事です。

超臨界二酸化炭素
図:超臨界二酸化炭素

発泡剤としての超臨界CO2の特徴

  • ・樹脂にすばやく溶解、拡散する。
  • ・優れた可塑化能力
  • ・気泡の微細化
  • ・発泡製品に残留しない
  • ・不燃、無臭、クリーン
  • ・低コスト

従来の発泡体と超臨界発泡体の相違点

超臨界発泡

ナノ発泡化

微細発泡