研究 レオロジー

レオロジーについて

レオロジーの分野

・高分子レオロジー

プラスチック(フィルムを含む)、繊維およびエラストマーの加工性の良否は高分子の溶液または溶融物のレオロジー的性質が影響する。また、接着剤や粘着剤は、界面化学的な性質とともにレオロジー的性質が重要である。

・分散系、懸濁液のレオロジー

ペイントや印刷インキが代表的な例であり、製品特性はレオロジー的性質が鍵を握っている。

・バイオレオロジー

生体に含まれる血液や分泌液あるいは生体の一部である皮膚、筋肉、骨、眼球などが対象。 特に血液のレオロジー的性質や血管中における血液の流動を取り扱う分野は「ヘモレオロジー」と呼ばれる。

・食品のレオロジー

食物の美味しさは、視覚、嗅覚、味覚などで感じられるが、歯ごたえや歯切れといったレオロジー的感覚も重要な要素である。

・エレクトロレオロジー

電気をかけると粘性が変わる流体(ER流体) など

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成形加工に必要なレオロジー

せん断流動

ダイ内および管内の流動で支配的となる。

一軸伸長流動

ダイ管を出た後の自由表面をもつ流れで支配的となる。また、管内の流れにおいても、急激な膨張や収縮のある流れの場合に伴う。

二軸伸長流動

球殻状のパリソンの自由膨張と立方体金型のコーナー部での拘束膨張に相当する。

平面伸長流動

パリソンのスウェル、円管状パリソンの自由膨張、円管状金型の控訴奥膨張などに相当する。